「何なのその、耳修石って?」


『耳を治す石、、、ですな!』


耳をーーー治す?


「私の耳は、半分壊れているーーー。

ですから、
歌が…大好きな歌が、、、歌えない。。。」



「俺の…せいなのか?」


ロイの問いかけに、彼女は首を縦にふった



「人魚族は、、、耳が際立って良い。
あの日、お前が歌った歌は、まるで…地獄のレクイエムだった…
思い出しただけでも頭がおかしくなりそうっ」



地獄の、レクイエム?何だかとても恐ろしい響きっ!!



「何で?…俺、、、一生懸命歌ったのにっ!?」



「まだ言うか!?
このーーー




ド音痴めっっっ!!!」



お、音痴?なの?ロイーーー



「オレンジ野郎!テメー音痴なのかっ!?」

「音痴だったのか?はははっ…」

面白がってキョウがここぞとばかりに、つつきまわす


「俺は、、、音痴??うっ!し、知らなかったーーー!!」


『音痴は、自身ではわからないらしいですからなぁ、
成る程、そうゆう事ですか…それで、壊れた耳を修復する、石が欲しいと言う訳ですな?』