でもって昨日この公園でじっと葉牡丹を見ていたら美味しそうだったもので葉牡丹ってキャベツの再従兄弟(はとこ)くらいだと思うし食べられるかな?と思ってつい……」




  それを聞いた雨宮は
「あっははははは。葉牡丹がキャベツの再従兄弟(はとこ)ってか?あはははは。それは愉快な発想だな」
  と言うと、その男の言葉が滑稽に思えてたまらず笑い転げた。




  そして終いにはその可笑しさに堪(こ)え切れず、涙目になりながらも更に雨宮は
「それでその葉牡丹を食べてみて美味しかったのかい?」
  とその男に聞くと




「はあ。普通のキャベツとは雲泥(うんでい)の差です。はっきり言って不味(まず)かったです。でも背に腹はかえられないと思って……」
  と答えた。




  すると雨宮はその男の答えを聞いて、益々笑いが止まらなくなってしまった。