「あ、椎名くんだぁ!
ね、今日暇ぁ?良かったら遊びに行かなぁい?」



放課後。


嫌でも聞こえる椎名を誘う猫みたいな女の子の声。


羨ましい。

あんな、可愛い声が出せて。


私は、女子とは思えない程低いから。




でも、なんだろ。


なんか、変な気持ち。

モヤモヤ~とした。


……変なの。


そう思いながら私は教室を後にした。