「ちょっと聞いてよ~、詩織~。
タカシのやつ、約束忘れてんの~。」

「いきなり言われて、分かんないよ、アズ。
ゆっくり話してね……」

アズサが言うには、
「高校入ってから、だらしない」
「女子を目の敵にする」
「上の空で、何考えてるか分かんない」
というコトだった。


「ね!
あり得んコトない?
男の約束って、軽くないよね?」

「……。
そっか、忘れたかも、タカシ君。
アズ、何か言ったの?」

「別にぃ~。
LINEに¨約束¨って、書いただけ~。
スタンプしまくったけど」

「もう、4年たつもんね……。
タカシ君の友達とかは?」

「もう、ぜ~んぜん。
詩織から見ても、タカシ変わったって思うでしょ?」

「……たまに廊下で、見かけるだけだし。
隣のクラスじゃ、よく分かんないよ」

「そんなもん~?
もう、ムカつく~。
夏休みに、なっちゃったやんか~」

「まあ、まあ(笑)
ところで、学園祭は何するの?
…………」

「でさぁ、あいつら……」

アズの話は、
まだ続きそうだね。