「それに…」 「え?」 「いえ、行きましょう」 荷物を持ち、追いついた私達にユニ様は何も言わなかった 何も言われないことに安心する なぜ一緒に来た、とか言われれば私は絶望するだろうから しかしそこから空気が軽くなることはなかった ラウ様は気を使い話しかけてくれるが、ユニ様はこちらを見ることすらしない 業務的な事項をラウ様に言うだけで機嫌が悪いのは一目瞭然だった