どうしても視線を逸らそうとする私を見るユニ様の瞳は冷たい



「もう一度言う。なんの夢を見た、言え」



圧倒的な言葉


平伏したくなるような、そんな雰囲気に呑み込まれそうになる




こんな強制的なものを、自分に向けられるのは初めてだ

 
ユニ様はいつも私に対して甘かった



恐い、本能が言っている 


答えなければ、と本能が感じる



だけど、
  
 
「言え、ません」



恐怖を上回る、不信感という名の壁