「…きっと逆です」



「逆?」


ユニは不思議そうに首を傾げた



「マリア様にあそこは似合いません」


「…ああ」



「良かったと思いますよ、私は」



そういった私にユニが言葉を返すことはなかった




そして、



「…会いたい」


かすれた声で小さく呟いたユニに、私は返す言葉を見つけ出すことは出来なかった




鳴り響く豪風の音が五感を鈍らせる



その音はまるで私達から何かを隠すかのようにいつまでも鳴り響いていた