宿に戻る頃には日は完全に沈み町は活気に溢れていた 宿に戻りかなり時間が経つがユニ様が戻る気配はない 「あの、やっぱり私戻ります」 椅子から立ち上がった私にラウ様が振り返る 「どこへです?」 「どこって…」 「ああ、ユニ様ですか?」 思い出したかのように言ったラウ様に不信感を抱く 「どこに居られるかも分かりませんし、放っておいても大丈夫ですよ」 何処に居るかわからない? 「さっきの所にいるのでは?」