口に広がる甘さに体が歓喜する



傷の部分を無我夢中で舐めているとユニ様は何故か体を放す



「牙を使ってもいいんだよ?」


「きば?」


私が聞き返すとユニ様は目を見開く



「使ったことない?」


頷く



見開かれていた目は次第に妖艶に細まる



「そうか、では教えてあげよう」


また私を引き寄せるユニ様


「先程まで血が溢れてるところがあるだろ?」



先程の傷は塞がれている