「ああ、でも母さんから聞いた。君もアラストルの血引いてるんだろ?」



血の気が引いていくのが分かった。




バレた。


ラニア様は喋らないと思っていたのに。



どうしよう、


どうしよう、




ミシミシと嫌な音を窓が奏で始める。


ユルは気付かず話を続ける。




「ってことはマリアも女神の可能性あるよねー。年頃もばっち、」




「言わないで!!!!!」


大きな声で叫ぶと



バンッッ!!!




「あ」