「この世界の魔王様になるんだよ?そんな人を独り占めしようなんて傲慢すぎる。」


「…っ!分かってる!」


「そんなこと許されるの、女神様くらいじゃないの?」


「…めが、み。」



ユルからそんな神秘的な言葉が出てくるとは思いもしなかった。




「この場合はアリス様だね。ほら、やっぱり勝ち目ないし。」


「…それは。」




「…いいこと教えてあげよっか。引きこもりだったから知らないだろうけど、———。」




「え」