最終的にラウ様は、言うとも言わぬとも断言はしなかった。 でも、言わないと思う。 いや、信じたい。 その数日後。 ラウ様からユニ様が城内に戻られるという知らせを受け、私は足早にある場所へ向かっていた。 「ここで結構です。」 案内をしてくれたリリアにお礼を言い、ノックの後返事のあった扉の中へと足を進める。 「失礼します。」 椅子に座る彼女と、話をするために。 「…ラニア様。」