浮気… いろんなことが私の頭を駆け巡る。 「では、ここで。」 研究所から出た私を、部屋まで送り届けてくれたラウ様。 「…あの、」 早々と出ていこうとする彼に声をかける。 「ユニ様に、いうつもり…ですか?」 「それは…分かりません。」 言いたくない。 だけど、主君を裏切ることもできない。 そういうことだろう。 「私の母はマリン・アラストルです。」 「!それは、」 差し詰め、偽物だと言いたいのだろう。