ベル様を見ていたラウ様も、自然と私に視線を向ける。


「…」


けれど口を開いては、閉じを繰り返すのみ。






「マリア」


初めて、名前を呼ばれた。




「お前の父はラオス・レヴィアタン。」



諭すように、静かに、穏やかに私を見据えるベル様。





「そしてお前の母は、」



一度口を閉じた後、






「リノン・アラストル」