「で?」 「…で、とは?」 惚けたようなラウ様 「ラニア様のことです!」 宿についた私は早速ラウ様を問い詰める 「…本当に大したことではないんです。最近良からぬ噂が行き来していると聞いたものですから。」 「…良からぬ噂とは?」 「性格が悪いだの、強欲だ、などという商人達の戯れ言ですよ」 「…」 …これだ 「私は、疑うことを知りました」 「……」 「確かに私は無知です。ですが、学習はします。」