「救われたヤツらは皆
龍希の復讐に手を貸す決意を固めた」

それに驚いたのは龍希だった

『何言ってるんだっ!?
そんなコトさせる訳ないだろっ』

「影龍にはさせて龍凰にはさせない?
龍希が知ってる龍凰はそんなコトで納得すんのかよっ

お前が集めたヤツらはみんな
新しい生活で優しく暖かくなったじゃねぇか

お前の為ならみんな

命だって投げ出してやるんだよ」

切なそうに
悔しそうに
龍希は頭を抱える

『させたくねぇから…影龍じゃなくて龍凰に入れたんじゃねぇかっ』

けれども
その震える声からは

近くにいた者だからこそ分かる嬉しさが含まれていた