「そいつに…復讐したいんだ

龍希は優しいからさ
こんな差別的世界が嫌でさ


龍凰メンバーやお前らもそうだけど

身寄りが無かったり苦しんでたり
孤独に生きてるヤツが多いだろ?


そいつらを救ってんだ
俺も救われた一人




龍希自身が一番…
辛い過去を抱えてるのに」


大勢が龍希に視線を移す
龍希は唇を噛み締め拳を強く握り
瞳を伏せていた