『別に隠してる必要もないから良かったんだけどな…』 希は優しく二人の頭を撫でる 本当に優しく… すっと上がった口角 垂れた目尻 三日月形の細められた瞳 その笑顔に光治と琥亜は幼い顔をくしゃりと歪め周りを照らす様な明るさを放つ 「龍希っ!!」「だーい好きっ」 飛び付く二人 『――っ!!コラッ 飛び付かないでっていつも言ってるだろっ』 流石に今度ばかりは足を後ろに一歩踏み出す希 そして改めて慈狼と以下楼狼に向き直った