幼く見える二人は
希に駆け寄り抱き付いた

細い彼女に支えられる訳がないと、周りの者が助けようとして
咄嗟に手を差し出す



彼女はグラリと揺れることもなく
『…琥亜、光治』

静かに低い声を落とした



「琥亜!?」


数人が琥亜の名に反応した
族に関わる者なら絶対に知らない訳がない


「まさか…」「百敷?」