「…楼狼ですか」

「成之、気になりますか?」

「そうですね…」

「僕も気になる~
ちょっと確かめてみたいな~」

「…俺もだ
龍希がいたら調べるだろうし」

幹部室で交わされた応答

琥亜は勘づいていた
楼狼と龍希の繋がりを

恐らく読みは外れていないだろう



「龍希…
また、多くを助けるつもりなんだね」

龍希の考えは
助けられた者として
同じく両親を失った者として

理解しているつもりだ