足技でユルユルと惑わすように動き、膝蹴り等を繰り出していた狼
だが後ろからの攻撃に反応しきれなかった様だ
「――っぁ!!」
その声に反応した様に女が僅かに動いた
しかし、そこから徐々に徐々に追い詰められていく狼
「はぁはぁはぁ」
口から漏れ出す息は、行き場を無くした苦しみい唯一の行き先
熱く苦しい声が篭って響く
「化け物も人を守るんだな」
急に現れた新しい声
振り向くと刃物を持った数人の男たち
最近は荒々しい者たちが増えたもんだ
いつもなら相手にしないところだが…流石に今は…今この状況は辛い
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