「あぁ、龍希

おはようございます」


『ん、おはよう』


「下の奴らが心配してます。
行きましょう」



なんの心配かは言ってくれないのか…

下に降りると
至るところで単車の手入れをしている

「総長っ!!!」

「「「ちわっす!!!」」」

「あっ!龍ぅ」

「起きたか」

琥亜も胡陽も興奮しているのかいつもよりテンションが高い

「明日だからな
急でごめんなっ」

琥亜に言われて周りはナゼか赤面する

「琥亜

お前らも

いい加減慣れろ」

「はぁあ?何言ってくれちゃってんの?
何か問題あるわけぇ?」

「「「(かわいいっ)」」」



『胡陽。琥亜。』


龍希の咎める様な制止の声に不貞腐れた二人

後ろで成之や樹杜が笑う気配がした。


『ご飯…作ったんだろ?
お前らも食おうぜ』


「「「「良いんすかっ!!?



よっしゃぁっ!!!」」」」



下の奴らと話すのは多分入族以来ってゆーのが多いだろう

「そっ!!!総長っ
ああああああ、、あのっあああく
あくあくあく
…あく、握手」

『ふっ、吃(ども)り過ぎ』
緊張しまくって冷や汗をカキ始めそうな目の前の男の手を龍希はスッと握った


「すっ…すいやせん」

茹で蛸のような赤い顔になる男





『緊張するな







オレらは龍凰


コレぐらいでヘバッテどうする

明日は走りだっ!!!

気合い入れろぉっっ』



「「「「「おおおおおおおおおおおおお」」」」」


深夜1時

とある暴走族が集う倉庫の周辺に
雄叫びが響き渡った