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夏の香りがする風とともに
運ばれてきた思い出たち
隣にない温もりに
肩を震わせることしかできない


あの街を、想い浮かべて
あの空を、今も探して
温かい花びらも
雨露に濡れた蝶も



1人で雨に濡れないで
突き刺さる雨粒のカケラ
降り出した雨は君も濡らすだろうか
君はすぐに染まってしまうだろう




なつかしい景色の夢は
現在を生きている証
忘れかけてしまった
抱きしめるものはもうここにない


この部屋は、現実ならば
あの部屋が、夢だろうか?
サヨナラを伝えたくなかった
未来を信じていたから


1人で雨に濡れていよう
この心凍ってしまうまで
君がどこかで温かいなら
サヨナラの意味がそこにある



二人で雨に濡れていたい
すべてを洗い流すだろう
同じ道をあるけないのなら
存在している意味はどこにある?

一人の未来はいらない
この広い空の向こうに



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