必至で探した。

汗が、頬をつたう。


止まって辺りを見回す。




あ、いた…


オレは安心して、近付いて戸野さんに呼び掛けた。

でも、


オレの声を花火が消して…



あるものを見て、オレは止まった。



戸野さんのそばには、波。


人達の歓声。

戸野さんも波も驚いて空を見上げていた。



空には、

ハートの花火…


叶わなかった…



汗は冷たく、頬をつたった。