「…おい!お前!!最っ低だな!」

戸野は、俺と目を合わせようとしない。

俺は合わせようと、顔を覗き込む。

「お前のせいで怒られたんだぞ、俺は。」

「だって…」

「だって…なに?」

「誘っても来ないと思いました。」

「行くし!!来たし!!つーか、なんで俺が怒られなきゃなんねーの!?しかも、こんな暑い日に集まんなくたって…あーめんどくせぇ、写真部は!!」

戸野は、俺を睨みつけて歩いて行く。

「…でもあれだ、戸野は俺に恩返ししなきゃな~!かばってやったし…」

俺は、後をついていく。
その言葉に振り返って、

「しません。ちゃんと、部長さんには本当のこと言っておきます!」

「は!?お前怒られるよ!?」

「大丈夫です!小和田くんの本性全部話すから。部長さんはわかってくれます!!」

「…んなこと言ったら、ぶっころす!!」

俺は戸野に、中指を立ててみせた。

「…いーだ!!」

戸野はそう言って走っていった。


…腹たつ…