もうすぐ5時になる。

あれから、いろいろ店行ってまるで、デートしてるみたいで、楽しかった。

「そういえば、5時になんか用事あんの?この間のカラオケんときもそれぐらいに帰ったし…」


「あ、用事じゃないんです。夕食…作らなきゃいけなくて…」

「飯?」

「はい。お父さんも…お母さんも働いてるから帰り遅いんです…だから、私が作ってるの。」

「そうだったんだ。…大変だね。」

「そうでもないです。みんなと遊べないのは辛いけど、料理は好きだし…」

今の会話で戸野さんのことをたくさん知れた。


夕飯を作ってるってこと。


本当はもっと遊びたいってこと。


料理が好きだってこと。