「長谷部!」

迫田が近くにいた、長谷部に声をかける。

「おい、迫田。」

荒谷が止めたが遅かった。

「何よ!」

「夏休みにさ、慎也んちでバーベキューするんだけど来る?」

「行く!!」

即答…

「じゃぁ、適当に女子集めといて!」

「わかった!」

「あ!…戸野さんも…忘れんなよ。」

オレはすかさず、長谷部に言った。

「わーかってるって!」

夏は、オレんちでバーベキュー。戸野さんも来る…かもしれない。


楽しみだ。



それから何日か過ぎて、ある日の放課後、

「あ~あっちぃあっちぃ!!」

「おい!荒谷!里山!さぼんな!!」

顧問の桐谷がメガホンを手に言った。
オレと荒谷は、休むのを止めてシュートの練習をする。

「なー、あれ?…戸野さんじゃね?」

荒谷が外を指差し言った。

視力がいいからわかる。確かに、戸野さんだ。
オレは、戸野さんの名前を呼ぼうとした。

けど、次の瞬間…