結果…

チョキで負けたオレと、戸野さん。




ゴミ箱を、ゴミ捨て場に二人で運ぶ。

何を話そう…とりあえず、

「あ、大丈夫?重くない?。」

って、言ってみる。

「へへ。大丈夫です。」

戸野さんは、髪を耳にかけた。


なんか、この仕草にドキっとしてしまった。


「おーい!ちょうどいいとこにいた。」

担任の小峰が走って、オレらの前に来る。

「お前ら雑用係だったよな!」

そう。新しいクラスになって、クジで決めた雑用係。

「そうですけど…」

「悪いんだけどなぁ~明日早めに学校来れるか?」

「えっ!?」

朝は苦手だ。

「あの!わたしは大丈夫です。へへ。」

戸野さんが言う。

えぇ!?

「じゃぁ、よろしく頼むな!」

そう言って、小峰は去っていった。

ちょっと待ってよ…頼まないでよ…

「…あ!…あの…わたし、一人で行くから大丈夫ですよ。」

「や、でも…」

「朝早いの平気だし…やることもなかったからちょうどいいんです。」

「…一応…起きれるように頑張るから…」

戸野さんは笑った。