「どうした?お前が遅れるなんて珍しい。」

「あのさ、オレの部屋入ったとき、机の上にストラップあったの見なかった?」

「…さぁ?…俺がいたときはストラップなんてなかった。…大事なもんなん?」

「えっ!?…まぁ。もらったっていうか…うん。そんな感じ。」

「へぇ~…好きな子からだ。」

「なんでわかんの!?」

「顔に出てる。」

「マジで!?」

「慎也は、顔によくでる。嬉しいとき、悲しいとき、ムカついたとき。」

「うわぁ~バカじゃん、オレ。」

「素直ってことだろ!いいじゃん!それで。」

よくねーよ!

とにかく、せっかくもらったストラップ、無くすわけにいかない。

探さなきゃ。