「あー嘘嘘!今の嘘だよ!からかっただけ!興味ない。あんたに興味ないよ。おまえみたいなダサいやつ。」

俺は、言ってやった。
戸野は、何がなんだかわかってない様子だった。

学校に来れなくしてやる。


「実は、前から嫌いだったんだよね~。見てるとイライラするっていうか…だから、騙してやろうと思ったのに…ダメだったかぁ。」

敵はだんだん涙めになって、

「失礼します…」

と、頭を下げて進み始めた。でもまだ納得いかない俺は、自転車を掴んで最後に言ってやった…泣かすつもりで。

「消えてほしい…邪魔なの。」

ホントに邪魔なんだよ…分かれよ。

泣くと思った…


けど、その瞬間、俺は後ろに倒れた。





押された…コイツに。


「っにすんだ…」

「うっさいハゲ!!!」


ハゲ!?

俺の声をかき消すぐらい大きな声。

敵は、涙をぬぐい走って行った。



お尻が痛い。