「それは違う。…そんな付き合いだったのかよ。サトと俺は、友達だけど…おまえとサトは、友達を超えて絆で結ばれてるような仲間みたいなもんじゃん!絶対そんなこと言わない。」


そう言われても、この関係を壊すことには変わりない。


「いや…いいんだって。」

「逃げんのかよ!どうせ、別れるんだ。最後に伝えたいこと伝えられないと…後で後悔するし、先にも進めない!……俺が一歩押してやっから、言ってこい!」



後悔することはわかってた。
先に進めないって、言われるとそんな気がする。



壊れるなら壊れればいいのかもしれない。


逃げてるよりマシだ。



今一番伝えたいこと
今一番慎也に言いたいこと




気がつけば、慎也に電話をしていた。


体育館のとこで待ってると伝えて…