「徳田くんと小林くんも、毎日のように教室に来て様子見に来ますよ!…みんな小和田くんがいないとダメなの。だから学校来て下さい!!」

戸野は目をキラキラさせて言う。

「あんなことあったのに学校なんて行けるわけねーだろ…」



思いだしたくもない。


「もし…もし、慎也と会ったら…どうしたらいいかわかんない…」

「うーん…でも会ってしまうのはしょうがないような…だって小和田くん、これでいいって言ってなかったっけ?」


「お前ね、一言多い。」



これでよかったんだ。

と、何回も思った。


けど、そんな早く割り切れるわけでもなく…
会うのは普通にツラい…



「小和田くんは、気付いてないだけ。あなたはみんなにとって大事な存在だってことに。」


大事な存在?

俺が!?
戸野を疑った。そんなことあるわけない。


「…あ!着いた。着きましたよ!」


バスを降りる。