あの日から、一週間…学校に行っていない。


ずっと天井を見て何が楽しいんだろう…



自分がやってることなのに、自分が分からない。



失恋ってこんなことを言うんだろうか…



部屋にノックの音が響く。

「波、仕事行って来るね…」


帰ってこなくていいって何回思っただろう。
あの人のご飯は食いたくない。
だから朝、昼、夜はコンビニまで行って飯を食っていた。



腹減ったな…


下へ下りて、冷蔵庫を物色。


チャイムが鳴る。


めんどくさいから出ない。

そのうちあきらめて帰るだろう…


チャイムが鳴る。


2回



3回


4回

5回



うるせーよ!!



「…あの~誰もいませんかぁ~!…小和田くーん。小和田くーん!?」


戸野の声?


俺は、玄関のドアを少し開けた。


「…何してんの?」

「会いに。」

「…そうじゃなくて、…学校は?」

「人生初のサボりです!」

「サボり!?…お前が?」

「はい!」


玄関を閉める。


「あ、ちょっと!小和田くん!?」