『里山くんが好きなら好きって言えばいーじゃない!!』


このフレーズが頭から離れない。


朝から胃がムカムカして、学校を休んだ。


携帯を見る。

着信…3件

メール…6件


そして、また着信。

慎也だった。


「…もしもし。」

『波!?お前、大丈夫か?』

「大丈夫だよ。胃が痛いだけ。」

『無理すんなよ。あ、そうだ!…母さんに言っといたからさ。何でも言って!』

「大袈裟だよ…」

『後さ…荒谷が俺のせいなんだって言ってんだけど、なんかあった?最近、朝練あってなかなか話できなかったし…』

「何でもない。心配すんな」

電話から授業が始まるチャイムの音がする。


『なら、いいんだけど…それじゃぁ。』

といって、電話は切れた。


それと同時に家のチャイムがなった。