「戸野さん!……ちょっといい?」

戸野さんの右腕を引っ張った。


そのまま長谷部たちと離れる。


「え!?どうゆうこと!?」

「慎也?」

「えー!?どうなってんの?」

荒谷たちは、オレのとった行動に驚いていた。





人が少ない場所に来る。

戸野さんと向き合う。


「あのね…ごめんね。」

「…どうしたんですか?」

「……オレ、初めてこんなに人を好きになったんだ。…もう抑えきれないから言うけど…」






「戸野さんが好きです。」

言ったと同時に気持ちがスッキリした。


キョトンとしている。


「本当は付き合ってほしいんだけど…多分戸野さん、そこまで言ったら断りそうだから、…オレの気持ちだけ知ってて。」






「…はい…ありがとうございます。」

お辞儀をする。

「あー!スッキリした。」

笑いかけると戸野さんも笑ってくれた。