「かっこいー!」

長谷部や小島が言う。




「おう!」

波が来る。

「来てくれたん?」

「まぁね、…つか、何してんの?スーツ着て。」

波は、青チェックのワイシャツにネクタイをしている。


「コスプレだよ。好きな格好のやつと記念写真を撮る。ってのが、ウチらの出しもん。」

黒板に貼られている写真を眺め、

「波、結構写ってんじゃん!」

「まぁね。体育祭が利いたね。ちなみに、1位が吾空、2位が萌系、3位がエリート社長の俺。…混んできたし…誰と撮る?」

「当然!波くんでしょう!」

長谷部が言った。

「よっしゃ!3位まで入ればね、景品もらえんの!」

波はそう言って、カメラマンの徳田の言う通り並ぶ。