玄関のドアを開ける。

「波!!どこ行ってたのよ!」

母親は涙を溜めて、俺の前に来る。

「…友達んち。…花火見た後、流れでそいつんち泊まって…今まで遊んでた。」

「携帯は!?何度もかけたのよ!?」

「充電切れてることに気付かなかっただけ…」


「そう……よかった。」

そして抱き締めた。





俺はその手を振りほどき、母親に言った。

「心配性なんだよ、あんたは。…たった1日帰らなかっただけで…そうゆうとこ、ウザイ。」


「波!そんな言い方…」

慎也が俺に向かって言う。
無視して部屋に行くため階段を上る。