抑えきれない気持ちを伝える勇気もないまま毎日が過ぎていった。

そんな時、真由さんがミィちゃんに話があるから呼ばれた。

不安を隠せないまま1人で寮に帰った。

落ち着かないので音楽を聞いたりお風呂に入ったりしてたけど、なかなか真由さんが帰ってくる気配もない。



ベッドに横たわりヒデさんとのメールを見ていたら本人から電話がきた。


「もしも~し♪」


『ちぃ、何してるの?』

「何もしてないですよぉ!ヒデさんは?」

『俺めちゃ暇でカラオケでも行かんかなぁっと思ったんやけど!行く?』


「もちろん!行きたい!」


カラオケに行くのも夜2人で出掛けるのも初めてで、急いで用意してマンションの前に行った。


真由さんにはヒデさんとカラオケに行く事をメールしてからヒデさんの車に乗った。


―車内はプラチナムエゴイストの香りがした

―大好きなヒデさんの香り