私が誠に不信感を
抱いたのは
誠が不眠気味になった頃だった。

長い時間ボーッとしたりトラックの洗車に何時間もかけたりSEXしてても果てないし何より汗の量が凄くてよく喋った。
普段,
誠はどちらかといえば
聞き役だったのが
同じような話を何時間も延々話すようになり,
たまに今そこに誰か居たとか
夜中に誰かが見張ってるから静かにしろとか
訳の分からない事を言い出すようになった。

初めのうちは
私のせいでおかしくなったんだと
自分を責めたけど、
だんだん私は誠に不信感を抱き同じぐらい恐怖を感じるようになった。

何故なら私に対する執着が行き過ぎていたから。

1日に10回以上も体を求められ不眠気味な誠に延々、訳の分からない話を聞かされ私が眠そうにすると気が狂ったよぅに喚き散らし他に好きな奴が居るんだろうと罵り殴るようになった。

何日も食事もとらず心配して食べさそうとしてもそれを拒み水分ばかりとる。

私は何度も何度も
病院に行こうと
言ったけど
誠は…
お前は自分から離れる為に
入院させようとしていると言い
そんな事になるぐらいなら
お前を殺して自分も死ぬとまで言った。
そしてSEXの時に度々、私の首を絞めたりするようになっていった。

私はその時37キロまで体重が落ちていた。

誠が怖くてたまらなかったけど、時折見せる悲しそうな目を見ると何も言えなくなり自分が居なくちゃいけないという思い込みをした。

だけど、誠と居れる日々はあとわずかに迫っていた。