たこ焼き、カキ氷、クレープ、リンゴ飴、結構な種類をそろえた露店が立ち並ぶ。


「わぁ、美味しそうなものばっかりだね」


涙は早く何か食べたそうに辺りの店を見回す。


「何食べたいの?」

「えっとねぇ、やっぱ女の子らしくいちご飴とかがいいかな?」

「べつに涙の好きなもんでいいだろ」
「てか女の子らしくって・・・」


そこまで言うと涙が僕の腕を『うるさい』と軽く叩いた。


「じゃあ、クレープ!」

「OK、いこっか」


クレープ屋につくとクレープの甘い匂いがした。

種類は多様でいちごジャム、チョコソース、その他もトッピングのものやフルーツが選べた。

涙が注文したのは無難にチョコソースとバナナの組み合わせ。

トッピングはスプレーチョコ。

手渡されたカラフルなクレープを嬉しそうに眺める涙。


「どっか座って食べよ!」


涙のその提案で僕らはその辺にあったベンチに腰掛けた。