「じゃあ27日、駅前に集合な」


僕は涙の頭に手をポンと置いた。

すると涙もその僕の真似をして僕の頭の上に手を置いた。


「なにやってんの?」

「んー?空希の真似だよー」

「はは」


僕は涙の髪をくしゃくしゃっと撫でた。


「ぐしゃぐしゃになっちゃうじゃん」


涙はそう言いながらも顔は嬉しそうに笑っていた。

今、この場が僕と涙の二人だけだったら思いっきり抱き締めたかった。

涙以上に好きなやつなんかこの先、絶対に出来ない。

今はそう言い切れる。