「…海見るのに…膝に砂つくんだ?」



ちがう…こんなこと言いにきたんじゃないのに…っ



「………先輩こそ、なんで泣いてんの?」

「っ……それは…」

「それは?」

「理久に…嫌われたかと思って…」



そう自分で言ってハッとした。

何言ってんの自分!?絶対ばかでしょ…



「ふはっ…葉月先輩、ほんとに素直だね~」



そう言いながらも、理久はまだ笑い続けていた。



「そんなにっ…笑わなくても…」

「あははっ!ごめん、ごめん…」

「っ……あ、あのね…あたし、理久に謝ろうと思って来たの!!」

「え?」

「さっきひどい事、言っちゃったから…ごめん…なさい。」



そう言うとさっきまで笑っていた理久が、いきなり真顔になる。