「そーだっ先輩!家にあった?お母さんの…」
「なかった。」
「え?じゃあやっぱ探しに行かないと!!」
「いいよ。」
「ダメだって!!どこだろ…あ!この前行った海に…」
「っもうほっといて!!」
「…え…?」
だめだ…こんなこと言いたいんじゃないのに…………とまらない。
「もう…っあたしに話しかける理由なんてないでしょ。だから…ほっといて…っ!!」
「葉月先輩?………まさか、だれかに聞いたの?」
「……っどーせ、誰でも良かったんだもんね!?あたしじゃ…なくても…だれでも…」
あ…やばい、涙でそう…
「誰に聞いたの?…キスしたの、罰ゲームだって。」
「………っ」
たとえ本当でも、理久の口からだけは…聞きたくなかった言葉。