「あの、さ。」 沈黙に耐えきれなかったのか、最初に口を開いたのは橘樹くんだった。 「名前なんてゆーの?」 「是森…デス。」 「是森サンね。したは?」 橘樹くんは子供のようにホウキにあごを置いて少し前かがみになった。