橘樹くんからホウキを1本受け取って教室の隅に移った。 後ろでサッサッと床をホウキで掃く音の聞こえる方を振り返ってみる。 まだ慣れない教室。鼻をくすぐる慣れない教室のにおい。 窓から射す太陽の光が少し薄暗かった教室を照らしている。 あたしと反対のところにいる橘樹くんを照らし出す。