「おー是森。掃除ちゃんとしろよー。じゃあまた明日なー」




 
 先生が教卓にある出席簿をとって教室を出ていく。



 なんだ…橘樹くんじゃなかったんだ。




 横にカバンがかけられた隣の席。



 机の上は配られたプリントとシャーペンが無造作におかれてる。



 ついさっきまでそこに橘樹くんがいた隣の席を



 立ちすくんでぼーっと眺めていた。