沢山笑って…


沢山お喋りをして…


沢山慎司の意外な面をみた。


負ければ本気で悔しがり、勝てば本気で勝ち誇る。


楽しかった。


何年?…何十年?…生まれて初めて?…それくらい楽しかった。


「あれ、もう夕方だ!美空お腹空いてない?久しぶりに楽しかったから時間忘れちゃったよ」


「大丈夫だよ。私もすごーく楽しかった!でも疲れたぁ~」


「ソファーに座ってて。何か作るから」


「私も手伝うよ」


「ダメ!今日は全部俺がやるの!だから座ってて。次は美空のおもてなし楽しみにしてるから」


無理にソファーに座らせるとキッチンにむかっていった。


美空は【次】と言う言葉に嬉しさを感じずにいられなかった。


次の約束。二人にはまだ未来がある。それだけで笑みがもれた。