美空は抱き締める強さに苦しかったが心地良かった。


そして恭ちゃんに謝っていた…


好きな人が出来た事への謝罪…裏切った気がしたから…


ごめんね…恭ちゃん…


「美空…とっても申し訳ないんだけど…今バスローブ一枚の俺にとってこの状況は…う~ん…蛇の生殺し…」


あっ!そうだ!慎司さん、お風呂上がり!


「ごっ、ごめんなさい!」


思い切り慎司の腕の中から逃れ、ソファーの端へと移動した。


「アハハハハ!でもそんなに離れられると傷つく…獣みたいだよな、俺…」


そういってわざとらしくうなだれる。


「えっ?あっ、、ごっ、ごめんなさい!そんなつもりじゃなくて…その…つまり…」


「嘘だよ!クスクス。抱き締めてたのは俺で、美空は抱き締められてただけ。クスクス」


「本当にいや!早く服着てきて!!」


慎司は笑いながら着替えと向かっていった。