「はい、終わり。お利口さん」


縫われた…それも自宅で…


一気に気分が落ち込んだ。


それなのに慎司さんは目がギラギラしてるのは気のせい?


「はい、次は診察するよ!」


聴診器の準備万端。


何だか慎司さんが怖い…


「胸の音聴かせて。無理はしてなかったでしょう?」


「してないと思うけど…」


そう言うと上着の下に手を入れてきた。


「ちょっ、ちょっと待ってよ!慎司さん!」


「シッ!」


指を唇にあて、黙るように促される。


改めて眺めた慎司は、当たり前だけど医者だった…


言われるままに深呼吸を繰り返し診察は終わった…


「来週、やっぱり病院にきて。悪い訳じゃないけど心配だから」