夕飯何にしようかなぁ。


外は雷と大雨で買い物に行くにも躊躇わせる。


だからと言って料理するにも…包帯グルグルの手ではできない。


「一食ぐらい食べなくても平気かな」


バナナにかぶりつきながら扇風機の前で涼む。


雨が降ると空気が冷たくなって気持ちいい。


いつもの定位置、ソファーに寝ころんでテレビを観るが、いまいち集中出来ずにチャンネルをあっちこっち回していた。


そんな暇な時間を持て余していると、訪ねてきました、と合図するチャイムが鳴った。


ピンポーン


今頃だれ?


いたずら?


既に20時を回っている。


無視しようか…何だか怖いし…


ピンポーン


インターホンなどないためドアの覗き穴から確認するしかない。


どうしよう。


ピンポーン


忍び足でドアに近づき覗き穴から確認した。


「!!!!!!」


なっ、なんで…なんで…


慎司さん?!!!!